1. パクちゃんの「ふんわりした感じ」を動画で伝えたくて
パクちゃんのイメージ動画を作りたいと思い、AIで動かしてみることにしました。動画で伝えたかったのは、パクちゃんのふんわりした感じや、生き物っぽい感じです。
パクちゃんは、優しい癒し系で、ちょっと不思議な感じのキャラクター。その見た目や雰囲気を大切にしながら、動きをつけてみたいと思っていました。
【画像候補:Flowで動画生成に使った、元のベーシックなパクちゃんの画像】
少し飛び跳ねたり、かわいらしく動いたりして、見た人がやさしい気持ちになれる。そんな動画が、今回作りたかったイメージです。
今回は、GPTに相談しながら動画生成用の指示を作り、実際に動かしてみました。元のパクちゃんらしさを残しながら動かすために、何を試し、どこを調整したのか。その制作過程を残していきます。
2. GPTに相談して、動かすためのプロンプトを作る
動画を生成するAIはたくさんあるので、GPTにアドバイスをもらいました。相談したのは、パクちゃんをAIで動画にしたいことと、どんな動きや雰囲気にしたいかということです。
GPTからもらった助言をまとめると、まずはパクちゃんの見た目や世界観を崩さないことを優先する、というものでした。元の正式な素材を基準にして、色や形、表情を大きく変えないこと。どのくらい動かすかも、パクちゃんらしさに合わせて考える、という方向です。
また、最初から使うツールを決めるより、どんな動きをさせたいか、どんな雰囲気にしたいかを整理してから試す、という考え方でも相談していました。
動画生成に使う指示文は「プロンプト」と呼ばれます。今回は、最初に使ったものも、生成した動画を見てから変更したものも、英語のプロンプトをGPTに作ってもらいました。
GPTには相談とプロンプト作成を手伝ってもらい、実際の動画生成にはGoogle Flowを使いました。
3. Flowで動かしてみたら、色と動きが気になった
ベーシックなパクちゃんの画像と、GPTに作ってもらったプロンプトを使って、Flowで動画を生成してみました。
最初のプロンプトでは、参照画像と同じ見た目や素材感、色、体の比率を保つように指定していました。カメラは固定し、白い背景と柔らかな自然光の中で動かす指示です。
動きの指示を日本語で要約すると、左右に少し揺れたあと、短い間を置いて、見ている人に気づいたようにゆっくり首をかしげる、というものでした。動きは小さく、優しく、少し不器用に。最初の段階では、ダンスやジャンプ、大げさな動きはさせないようにしていました。
その指示で生成した動画を見ると、気になるところがありました。元のパクちゃんよりも色が薄くなっていて、動きも思っていたより少なかったんです。
【Flowで最初のプロンプトを使って生成した、調整前のパクちゃんの動画】

もう少し軽く飛び跳ねるような動きをつけたいと思いました。元の色やパクちゃんらしい見た目を保ちながら、動きも調整するために、プロンプトを変更して試すことにしました。
4. 色や形を具体的に指定し、小さなジャンプを加える
変更後のプロンプトも、GPTに作ってもらいました。最初のものと見比べると、残したいパクちゃんの特徴が、より具体的に書かれています。
同じ形、同じ顔、ふわふわの耳、ピンクの頬、パステルブルーの体。さらに、小さな花や金色のファスナー、透明な素材、柔らかな質感まで、参照画像と同じにするよう指定していました。
色についても、参照画像の色を正確に保ち、パステルブルーとパステルピンクを鮮やかできれいな色にする、という指示が加わりました。色あせた表現やビンテージ調、セピア、暗い雰囲気は避ける内容です。
動きの指示は、最初の「ジャンプさせない」という指定から、一度だけ小さく跳び上がって、柔らかく着地する内容に変更しました。そのあと少し首をかしげ、動きに合わせて耳や頬も柔らかく弾むように指定しました。激しく踊ったり動きすぎたりせず、小さく、優しく、かわいらしく動かす指定は残しました。
変更したポイントを、日本語で要約すると次のようになります。
| 調整したこと | 最初の指示 | 変更後の指示 |
|---|---|---|
| 見た目 | 参照画像と同じ外見・素材感・比率を保つ | 顔や耳、頬、花、ファスナーなど、保ちたい特徴も具体的に挙げる |
| 色 | 参照画像と同じ色を保つ | 青やピンクの色を明示し、色あせた表現なども避ける |
| 動き | 小さく揺れて首をかしげる。ジャンプはさせない | 小さなジャンプと柔らかな着地を加え、耳や頬の動きも指定する |
このプロンプトで生成した動画では、色が写真のままになり、動きも自然に動いている感じになりました。顔や体の形も、優しくてちょっと不思議な雰囲気も、パクちゃんらしいままでした。
【Flowでプロンプトを調整したあとに生成し、今回の完成版にしたパクちゃんの動画】
5. うさぎのパクちゃんでは、途中で耳の形が変わってしまった
さらに、Adobe Fireflyでも動画を作ってみました。こちらで使ったのは、うさぎのパクちゃんの写真です。Flowで使ったベーシックなパクちゃんとは別の写真で、プロンプトはFlowで変更したあとのものを、そのまま使いました。
ところが、生成した動画では、途中で耳の形が実物とは違う形に変わってしまいました。その変化には違和感がありました。
うさぎのパクちゃんは、耳のデザインに特徴があったのかもしれません。ただ、今回は使った写真も違うので、ツールだけの違いとしては比べられません。
この動画については、さらに調整することはせず、諦めました。

6. Flowの動画を完成版にして、Instagramへ
今回の完成版にしたのは、第4章で紹介した、プロンプトを変更してFlowで生成した動画です。
完成した動画は、Instagramに投稿しました。動画そのものも保管しています。
7. 動きがある方が、パクちゃんのイメージを伝えられる
今回、パクちゃんをAIで動かしてみて、動きがある方がイメージを伝えられると思いました。作り始めたときに伝えたかったのは、パクちゃんのふんわりした感じや、生き物っぽい感じです。
制作の途中では、色が薄くなったり、動きが思ったより少なかったりして、プロンプトを変える過程がありました。別の写真で試したうさぎのパクちゃんでは、耳の形が変わってしまい、諦めたものもあります。
元の色や形、優しくてちょっと不思議な雰囲気を残しながら、動きをつけてみる。今回は、そんなパクちゃんらしさを確かめながら、イメージ動画を作りました。
